VectorScript独学の手引き
VecorWorksは昔はminiCadと呼ばれていました。miniCadと呼ばれていた頃に比べて、今のVectorworksはものすごく便利になり、3Dはもとより建築系CADでの新しいトレンドであるBIMという概念での機能もバージョンを重ねるごとに進歩しています。
しかし同時に汎用CADという宿命から、様々な人の様々な要求に全て応えるというのは不可能で、自分のこういうオペレーションをもっと簡単にしたいとか、うちの会社ではこういうやり方をするのだけど、いちいち面倒なのでなんとかしたい、という要求に答える機能が全て用意されている訳ではありません。
しかし、多くの汎用CADやプロ向けのソフトがそうであるように、Vectorworksにも様々な効率化の方法が提供されています。テンプレートやシンボル関連の機能は既に取り組まれ活用されているかと思います。このページを読まれているVectorScriptに関心をもつ程の人であれば、作業画面のカスタマイズや、ショートカットの設定なども使っているでしょう。そして、更にという意識をお持ちの方がではと興味を持つのがVectorScriptかと思います。
VectorScriptを使う事で、図面をハンドリングする為に行うほぼ全てのことをプログラムする事ができるようになります。自動的に全部設計してくれ、ということさえそれをプログラムすることができれば可能かと思います。
勿論、それは現実的ではありません。建築の設計には要件や条件からはじまり部材や工法まであまりに設計に至る要素が多岐に渡り、複雑だからです。ですがその複雑な自分が行う工程の中には多くの場合共通のパターンがあり、そのパターンを一つの命令によって実行してくれたらトータルでは随分楽になるな、という作業が含まれているものです。
いくつかの設定をするだけで条件にそって作図をしてくれる、複雑な計算によって作図をする、なかなか人の目では見つけにくい条件で図面内の図形を探し出して修正してくれる。
VectorScriptはそうしたものを解決することにこそ向いているのです。
しかし、それでなくとも忙しい建築関連のお仕事。新たにプログラムを覚えて、となると腰が引けてしまうのも確かです。
このサイトではそうした人達の為に、参考になるページや情報などを初めとして、独習のための手引きとなる情報を掲載して行こうと思います。
なかなか更新が進まない事もあろうかと思いますが、どうか気長にお待ちください。
VectorScript独習の参考情報
『VectorScript』あるいは『Vectorworks Plagin』などと検索すると日本に限らず世界中で作成された多くのVectorScriptで作成されたプラグインが公開されているのを見つけることができます。もし自分が欲しいものがそうした中にあるようなら、ダウンロードして使ってみるのがよいでしょう。
しかしVectorworksの独習の為の情報は残念ながらそれほど多くはありません。
勿論無いわけではなく、インターネットで検索すると多くの関連事項がヒットします。しかし何れの情報もやや理解が進みスクリプトを書いて行く中での具体的な解決策に関するものが多く、初めて学習しようと言う人にとっては敷居が高いもののように思えます。
実はこのコンテンツを書きはじめた頃にはまだなかったのですが、A&Aさんがすでに『VS手習い帖』というVectorScriptの解説をサイトで始められていました。
内容もさすがに本家だけあって、きちんとプログラムの初歩から初めて順を追って説明してある、丁寧なものになっています。
なので、書きかけのこのコンテンツの掲載はどうしようかと考えたのですが、まぁ初めての方には幾つ参考資料があっても余分ということはないでしょうし、こちらは何とも道に外れた方法だったりするので何かしら役に立つ事もあるかと考え、少々整理して掲載する事にさせていただきます。
先ずは参考にすべき情報をどのように入手すべきかをまとめてみましょう。
- 独習の為に参考になる標準で付いている情報
- インターネットの参考になるサイト
- Vectorworksに関する書籍
- 便利なツール類
これが抜けてるだろう、と言ったものがありましたら下のコメント欄にでも書き込んで教えていただけるとありがたいです。(順次追加して行きます)
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