VectorScript独学の手引き-03
標準で付属するドキュメント以外にも、インターネットや書籍などいろいろと役に立つ情報があります。またスクリプトを作成するにあたって便利なツール類などもまとめてみましょう。
インターネットで見つかる参考になるサイト
VectorScriptに関してインターネットで検索すると、沢山のページがヒットします。多くはTips的なものが多く、実際にVectorScriptを書いている時に不明な点や関数の使い方などでは有効かと思います。
しかしまとまった情報量を持ったサイトとなると、VectorScriptというかなり利用者が限られた内容であるだけに、それほど多くはありません。
先ずはそうした中で重要と思われるサイトをまとめてみます。
- A&A
- 日本国内での開発&販売元。以下のような有益なコンテンツ多数。
- 『VectorScript情報』参考資料やツール類、技術、バグなどの情報
- 『VS手習い帖』はじめてのVectorScript、サンプルプログラムなどの情報
- 『VectorScriptサンプル』VS手習い帖で使用したVectorScriptのサンプルファイル
- 『質問回答集』テクニカルサポートデスクへの質問の回答など
- Nemetschek Vectorworks
- Vecorworksの開発元(当然の事ながら全部英語です)
- 『VectorScript Documentation』Annotated Function Reference、201X VS Function Referenceなど
- 『VectorScript Examples』VS手習い帖で使用したVectorScriptのサンプルファイル
- Nemetschek Vectorworksのオンラインフォーラム
- 開発元が儲けているVectorworksフォーラム内の『Vectorworks Vectorscript』専用フォーラムです。
- こちらも英語になりますが、VectorScript専用のフォーラムも要されていて、こちらの書き込みも参考になります。
- 大抵の問題は先達も悩んでいるもの。先達の解決策にはいろいろなヒントがあるかと思います。
- Nemetschek VectorworksのWiki
- 開発元が儲けているVectorworksのSDKとVectorScriptなどでの開発関連ドキュメントとソースの『SDK and VectorScript Wiki』です。
- 付属のドキュメントにはない、非常に踏み込んだ内容の情報が満載です。いろいろと検索していると、最後にはここに行き着く筈です。
- やっぱり英語なのですが。
- VectorWorksClub 北海道
- 北海道のVectorworksのユーザクラブさんのサイトである『VectorWorksClub 北海道』。
- Vectorscriptの談話室があり、古くからの達人たちの書き込みなど参考になるかと思います。
- その他のユーザーズクラブ
- A&Aさんの『VectorworksClubのご紹介』のページ。
- もしかしたらこうした集まりの中で達人との出会いがあるかもしれません。ご近所のClubに参加してみてはいかがでしょう。
- 実は昔、VWUC東京のホームページを管理していたことがあったのですが、多忙なためほったらかしにしていて、コメントスパムの餌食となり、サーバの引っ越しやらで立ち消えにしてしまった前科があります。A&Aさん申し訳ありません。東京の欄がリンク無しになっているのを見て少々心が痛む・・・
VectorScriptに関する書籍
どうもVectorScriptに関する書籍はほぼ存在しないようです。国内アマゾンでVectorScriptに言及したものが一冊、まだMiniCADの頃のものが一冊。アメリカのアマゾンでも検索してみたのですが、一冊もヒット無しでした。
取りあえずご紹介。
『MiniCADプログラミング入門』。
出版が1998年と古くてしかも結構プレミアがついていて高いのですが、著者の方々は元はA&Aの開発者の方々で、何度かお会いしVectorScriptも習った事が在る方々です。もう中古での出品でしか手に入らない本ですし、中古なのに結構プレミアがついていたりするので何ですが。一応下に構成を。
- MiniCADプログラミングへのロードマップ
- プログラミングの練習
- VectorScript
- プログラムの中を散策する
- 組み込み手続き/関数の使い方
- ハンドルを学ぶ
- ワークシートとデータベース
- ファイルの入出力
- デバッグとQ&A集
- MiniCAD VectorWorks
古いので必ずしも全ての用法が役には立たないかもしれませんが、VectorScriptの基本はこの頃から変わっていませんが、多分今でも役に立つでしょう。
『VectorWorksの達人―Ver8.5/9対応』。
こちらも出版が2001年と古くなってしまっているのですが、VectorScriptに関して書かれているのは上とこれくらいなのでご紹介。実は著者の方の数人とは面識があったりするので...。もう中古での出品でしか手に入らない本ですので印税が彼らに入る訳でもないので一応裏がある訳ではありません。
- VectorWorksの基礎
- 3Dモデリングの達人
- シンボルの達人
- 3Dランドスケープ&ウォークスルームービーの達人
- 2Dの達人
- VectorScriptの達人
VectorScript関連ツール
VectorWorksだけあれば基本的にはVectorScriptを作成することができます。しかし効率的にとなるとちょっと厳しかったりもします。なので以下のようなものを試してみるとこをお勧めします。
『VectorScript関連ツール類のリンク』
- mi
- 『mi』は非常に軽快なTextEditorというカテゴリのソフトで、VectorScriptの作成にも便利です。
- 『mi』にはモードと言われるVectorScriptやHTMLなどの各言語をサポートする為の拡張設定があり、これを入れることで、大幅にコードの視認性や操作性が上がり開発がしやすくなります。
- Mac版とWin版(αバージョン)の双方があり、クロスプラットフォームで開発が行えます。
- 使い方等はTipsに掲載(予定)。
- miのVectorScript用モードファイル
- 上記『mi』のVectorScript用モードファイルをA&Aさんが配布してくれています。
- Mac版&Win版
- Dialog Builder
- 『Dialog Builder』はVectorworksの開発元が提供してくれている自分でダイアローグボックをレイアウトするツールです。
- VectorScriptでツールを作っていると何れ自分好みのちゃんとしたダイアローグを作りたくなってきます(作らなくてはならなくなります)。しかしダイアローグを作るのは結構厄介な作業です。そんな時にダイアローグのデザインをScriptにしてくれるのがこのツールです。勿論ダイアローグで設定した後に何をさせるかはやっぱり作らなくて歯なら何のですが。
- Vectorworks 2012用のものとVectorworks 2013用のものがあります。また『Dialog Builder』をハンドリングする為のそれぞれの『Dialog Builder Workspace File』も合わせておとすと分かりやすいかと思います。
その他
プラグインなども紹介してみようかと思いましたが、また今度。
何か、これいいよ、というものがありましたらコメント欄に書き込んで教えていただけるとありがたいです。
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